なくてはならないCAE解析

優れた技術革新であるCAE解析

機械設計を行う上で、欠かせない技術となっているCAE解析。Computer Aided Engineering の頭文字を取っての名前で、そのまま訳すと「コンピューター支援設計」ということになります。

何かの製品設計をしようとする時、昔は試作品をいくつも繰り返しながら実験を重ねて、問題点を解決しながら完成品を作っていったものですが、今では、まずコンピューター上で疑似的に製品を作り上げ、その中で製品の問題点を探っていくことが可能になり、完成品に近づけてから形にすることで、コスパ的にも優れた環境で試作ができることになっているのです。

数値の変更や形の変更なども自由に変えられますし、人の労力も要らずに大型なものも設計変更が可能ですから、コンピューター上で、製品設計の強度や熱伝導などの問題を一気にシミュレーションしてしまえることというのは、CAE解析がいかに優れた技術革新であるというのがわかるのではないでしょうか。

 

CAE解析を使用するメリットは大きい

ここで、CAE解析を使用しないプロセスと使用したプロセスを比べてみましょう。

CAE解析を使用しないプロセスは、まず、材料の用意から始まって、加工、製品実物の作成をしてから、多くのアプローチによって多方面の性能評価をしていくことになります。机上で計算をしながら何百回、何千回、何万回、何十万回と、重量や厚み、幅、材料などあらゆる条件を変えながらその度に製品を作り直し、安全性、機能性、コストなどが総合的に合格ラインに達するまで、長い年月がかかっていました。

一方、CAE解析を使用したプロセスは、製品実物が登場するのは一番後になります。最初から設計自体を完成品だというくらいにまで精度を仕上げてから初めて製品作りをしますので、形を成してから一から設計をやり直すことはまずありません。よって、試作回数や労力が減ることでコストも下がり、開発期間も短縮ができるという、メリットのほうが大きくなるのです。